元気を取り戻す

どんなに積極的、活動的な人も、決断や行動をためらうときはあるものだ。

会社の重役も国家元首も迷いながら決断しているし、その判断の間違いに後悔することもあるのが実態だ。

自信がない人が夢見がちな、どんな判断も行動もテキパキと行える人など、どこにもない。

それぞれが自分のスキルに見合った大きさの決断を迷いながら行っている。

つまり、日々舞い込んでくる判断や行動には、必ず、迷いが生じるものである。

一瞬、躊躇してしまうのは当然の反応と考えて良い。

 

そこで、行動を起こせるかどうかは、その時の自己評価の高さにかかっているのだが、

この自己評価の高さは、単純にこれまでの人生経験だけで決まるものではない。

その日の肉体的、精神的疲労度によっても変動する。

つまり、今日、自分に自信がないのは、単純に疲れているだけである。

 

自信がないわけではない

自信がない人はネガティブな思考にとらわれ、様々な不安要素に注目し、行動を起こせない。

しかし、それは自信がないことだけが原因ではないかもしれない。

いわゆる「自信がある人」だって自信を無くしているときはあるし、

自称「自信がない人」だって自信を持っているときがある。

このように、「自信がある人」、「自信がない人」という表現自体が正確ではない。

一時的な印象でしかないのだ。

その一時的に自信を喪失させる原因とは、疲労である。

 

疲労の影響

疲労には、肉体的疲労と精神的疲労に分けられる。

肉体的な疲労があるときは、運動能力は低下する。また判断能力も低下する。

精神的な疲労があるときも、判断能力は低下する。また運動能力も低下する。

このように、肉体的疲労と精神的疲労はお互いに影響を及ぼしあう。

よって、前日までに肉体的疲労、または精神的疲労をため込んでいると、今日の判断能力が低下する。

つまり、疲労の蓄積が行動の抑制に繋がる。

今日あなたが何か理由を見つけて行動を先送りしてしまったのは、あなたに自信がなかったのではなく、一時的に肉体的または精神的な疲労が高まっていた可能性がある。

誰でも経験があると思うが、肉体的な疲労を回復できていないと、前向きな決断ができないものだ。

また何かショックな出来事あると、しばらくは前向きになれない。

ならば、どうしても行動を起こせないというときは、元気を取り戻せば解決できるかもしれない。

その日どうしても行動を起こせなくても、一旦休んで元気を取り戻した明日なら、きっと挑戦できるだろう。

 

元気を取り戻す方法① 疲労のせいにする

不安を強く感じ行動を起こせなかったり、悲観的な考えに飲まれてしまうのを、自分に自信がないからだと考えることを止めよう。

行動を起こせない原因を自分の外部に責任転嫁するのだ。

「今、勇気が出ないのは、きっと昨日の仕事で疲れているからだ。」

「今日はどうも悲観的な考えが多い。きっと昨日の失敗がショックだったからだ。」

こう考えるようにすることで、これができると自己評価を下げずに済む。

自己評価の低下は自信の縮小を加速させるため、避けるべき事態である。

 

自分に自信がない人は、すべて自分の内面に原因を見つけようとする傾向がある。

しかし、原因を自分の外部に押し付けることで、それだけで気分が軽くなる。

その時初めて、「仕方ない」「しゃーない」という肩の力が抜けた感覚を得ることができるだろう。

球にはこういった感覚も必要だ。

 

元気を取り戻す方法② 寝る

疲労を回復させるためには、寝ることが一番だ。

「どうしても行動を起こせず仕事を明日に繰り越してしまった。」

「行動を起こす前に悲観的な考えが次から次へと頭に流れ込んでくる。」

といったことがあった日は、家に帰って寝てしまおう。

寝れば、きっと明日は元気になる。

元気を回復した明日の自分に期待しよう。

もちろん、寝る環境が整備されているほど効果が高い。

自分が考える最もリラックスして寝ることができる環境を作ろう。

いつも寝ている布団やベッドが気に入っているならそれで構わないが、参考までに睡眠のヒントを列挙する。

 

■睡眠の環境

・一人で眠れること

・静かなこと

・適度な硬さの布団またはベッド(フローリングに敷布団一枚では、固すぎです。)

■睡眠前の習慣

・カフェイン、タバコ、酒の禁止

・脂っぽい食事のドカ食いの禁止

・その日一日の反省の禁止

これらを全てそろえることは無理でも、できるだけそろえることでより効果は高くなる。

明日元気に戦えるように、今日できる最高のことは、寝ることだ。

 

寝るとは言っても、家で寝る以外にも方法はある。

自分の部屋が安心して寝れる環境にない場合は、ビジネスホテルに泊まってもいいし、

通勤に使う車や電車やバスで、ちょっとうたた寝するだけでも効果がある。

また、職場によっては許されないかもしれないが、可能であれば休憩時間の短時間睡眠(昼寝)も効果が高い。

このようにできるだけ、明日に向けて体力を回復させることが大切である。

 

元気に活動する方法 午前中に行動を起こす

さて、翌日。体力と気力は回復できただろうか。

少しは元気が取り戻せただろう。

その勢いのまま、昨日先送りにした行動に真っ先に取りかかろう。

一日中、脳は働き続けている。

脳は、意識的な判断のほか、無意識的な活動も行い続けている。

そして脳も疲労していく。

行動や判断は、午前より午後、午後より夕方、夕方より残業時間というように、経過時間とともに行動を起こしにくくなっていく。

思考は脳が行うものだ。

その脳が最も元気なのは、まだ疲労をため込む前の午前中だ。

行動を起こす判断は、最もエネルギッシュな午前中に済ませてしまおう。

 

そしてこれは、行動を起こすことだけに限らない。

重大な決断や複雑な仕事、苦手な仕事は、まだ脳が疲れていない時間帯である、午前中に行うべきなのだ。