成功者に学ぶ挫折の乗り越え方

多くの成功者が過去に挫折を経験している。

むしろ、挫折を克服する中で見つけた自分のやり方が、その後の栄光につながっている。

勿論、挫折は成功者にだけ訪れるわけではない。

我々凡人にも生きていく中で、大きな災難は降りかかる。

そこで徹底的に打ちのめされ、再び立ち上がる気力も失うまでは、成功者も凡人も同じだ。

そんな絶望の中で、成功者には何が見えていて、何を考えるのだろうか、

そしてなぜ、その後の成功に結び付けることができたのだろうか。

 

死を乗り越えた成功者

成功者は何か特別な能力を生まれ持っていたわけでもない。

ましてや運がよかったから成功したわけではない。

自分の能力を最大限引き出した結果、現在の地位を築いたのである。

そしてそのきっかけとなったのは、自分の死と向き合うほどの大きな挫折である。

 

死と向き合う経験とは、そのまま破滅しかねない人生最大の試練である。

成功者とはそんな修羅場を潜り抜けることができた、ほんの一握りの人間なのだ。

成功者の条件である、死と向き合う経験は成功者に何をもたらすのだろうか。

 

死と向き合う経験とは

多くの成功者が過去に死と向き合う経験をしている。

本記事では大きく二つに分けて「社会的な死」と「リアルな死」に分ける。

 

①「社会的な死」と向き合う経験

ある成功者は、財産の喪失や存在の否定などで、絶望の淵に立たされた過去がある。

例えば以下のような場合だ。

・大きな損失を発生させてしまい、生きる手段や目的を見失う。

・これまで自分が築いてきた地位や財産、人脈を根こそぎ破壊され、存在意義を失う。

・あるいは、信念を粉々に砕かれ、精神的支柱を失い、生きる意味を見失う。

彼らは、経済的あるいは精神的に完全に追い込まれ、頼れる人もいないし逃げることもできない。

気力を失いかけるが、倒れている場合でもない。まさに生き地獄である。

 

②リアルな死と向き合う経験

ある成功者は、過去に自分の死について強烈にショックを受けている。

例えば、

・友人や近親者の死を目撃し、命のはかなさを知る。

・自身の事故や病気などで自分の死を強烈に意識し、いつか自分が死ぬということを自覚する。

・そしてそれが明日かもしれないという猛烈な恐怖を経験する。

当たり前に存在する自分の命が、自分の意志とは関係なく、ある日突然消えるという事実に気付いた時、初めて生きることの意味や目的について考えるのである。

 

・平常時とは

それに比べて平常時は平和なものだ。

緊張感のない世界では、人間は私利私欲を追究する。

煩悩と雑念が頭の中を支配し、集中できない

犠牲を恐れ、リスクを取る覚悟ができない。

他人が決めた価値観に沿って物事を考え、自分の意見がない。

誰かのマネをした行動ばかりで、自分なりのやり方を身に付けていない。

 

これに比べて成功者は、凡人とはまるで違う。

彼らは緊張感のある世界で自分を磨き、貢献する喜びを知っている。

 

成功者は死の淵で何を考えるのか

全てを失ったとき、はじめて現実と冷静に向き合う環境が手に入る。

今までまとわりついていた雑念を取り払い、直面している現状、自分自身と一対一で向き合うことになる。

そこで見える風景、死と向き合うことで可能になる思考とはどんなものか。

 

・究極の選択を迫られる

社会的な死に直面すると、そこは生と死を分けるギリギリのライン上である。

やらなきゃ殺られる。

そこで究極の選択を迫られる。

そのまま死ぬか、戦って生き残るか。

ここで生き残るための戦いを決意できた者だけが、死の淵から這い上がることができる。

誰も決断してくれない。自分が決めるのだ。

 

・究極のポジティブ思考になる

生きるために戦う決意をすると、その瞬間から脳が究極の超ポジティブ思考に切り替わる。

 

①積極的な情報の収集をする。

突破口は無いか。なりそうなものは無いか。

たとえわずかでもポジティブな材料を必死に探し、勝機を見出そうとする。

●参考リンク:自動検索機能│有益な情報を自動的に検索する

 

②複雑な状況でもシンプルに考える。

とにかく悩んでいる暇がない。

こんなときに状況を複雑に考えていたら、判断の迷いやミスを招き、時間をロスしてしまう。

そうした事態を避けるためには、どんなに状況が複雑でも強制的にシンプルに考えざるを得なくなる。

やや乱暴でも、解決の方針や行動の方針を決めて行く。

こうしてアクションを起こしやすくするのだ。

●参考リンク:スピーディな解決に導く「シンプル化」の重要性

 

③手段を選ばない

解決のためには手段を選ばない。

事態を進展させるためには犠牲をいとわない。

●参考リンク:無自覚な嘘│「判断」は「理由」に基づいていない

●参考リンク:選択の法則│必ず心理的ハードルが低い選択肢を選ぶ

 

・自分なりのやり方を確立する

成功者は、困難な状況の中で、不可能を可能にしようと懸命にもがき苦しんだ末に自分なりのやり方を確立する。

それはある日突然発見するものではない。

自分の長所を生かしたまま短所を補強する方法を繰り返す試行錯誤の中で熟成していく。

こうして確立された自分のやり方は、誰にも真似できない完全オリジナルの武器になる。

この自分なりのやり方こそ、のちの成功につながるのである。

 

・なぜそこまで必死になれるのか

追い詰められた状態では、ただ一点、地獄からの脱出を目標に掲げ、あらゆる努力をする。

そこには、私利私欲が入るスキがない。

まともな生活を送るため、家族を養うため、社員の生活を支えるため。

つまり貢献する気持ちを必ず持っている。

この貢献の気持ちが、死の淵からの脱出に必要な高いモチベーションを維持しているのである。

 

そして、その自分を捨てて働く姿勢にこそ、周囲からの信用を集める。

周囲からの信用は、資金や応援という形に変わり、地獄からの脱出につながるのである。

ここで経験した貢献の気持ちはその後の人生にも大きく影響を与える。

貢献する気持ちの範囲は社会へ、世界へと広がり、さらに信用を集めることになり、のちの成功を支えるのである。

●参考リンク:目標を達成するまでモチベーションを維持する方法

 

成功者はリアルな死と向き合い何を考えるのか

リアルな自分の死を意識したとき、初めて自分の人生について真剣に考えることになる。

常識の押し付けや誰かに刷り込まれた価値観にとらわれた自分ではなく、リアルな自分と一対一で向き合い、本当の自分が望むものを探る。

人生で最も大切なものは何か。

やり残したことは無いか。

明日死んでも悔いはないか。

どう生きるのか。

 

そして、自分の欲望を満たすことよりも、もっと大切なものを知る。

その生きる上で最も大切なものについて自分なりの答えが出せたとき、信念が生まれる。

信念は、精神的支柱となって後の人生全般に影響を与える。

例えば、生きる上での覚悟、考え方や感じ方、行動やたたずまいに表れ、それらは生き様と表現される。

それは人間の魅力でもある。

 

まさに死と生は表裏一体。

「死」を意識してこそ得られた信念が、「生」に映し出される様子は、次の一節に表れている。

「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」

●参考リンク:地球に生まれ、死ぬということ